骨上げの際、焼き上がったお骨を見て「ピンク色(または緑色やオレンジ色)がついている」ことに驚き、それが何を意味するのか不安に思う遺族は少なくありませんが、これは決して病気の影響や薬の副作用といった悪い意味ではありません。骨に色がつく現象の主な原因は、棺に入れた「副葬品」の影響、特に生花の色素やお供え物の化学反応によるものであり、例えば赤いバラやカーネーションを大量に入れると骨がピンク色に染まったり、特定の薬剤を含む花や化学繊維の服が燃焼することで緑色や青色の着色が起きたりすることがあります。また、骨の成分(カルシウムやリン)が熱によって化学変化を起こし、自然に発色する場合や、火葬炉の熱源(バーナー)の炎の当たり具合によって変色する場合もあり、科学的には「単なる化学反応の結果」に過ぎません。しかし、これを見た遺族の中には「薬をたくさん飲んでいたからだ」とか「悪いところが色に出た」といった俗説を信じて心を痛める人もいますが、医学的・科学的根拠は全くありませんので、気にする必要はありません。むしろ、きれいなピンク色がついたお骨を見て「お花畑にいるみたい」「桜色できれいだね」とポジティブに捉え、故人が華やかに旅立った証として喜ぶ遺族も多く、火葬場職員もそのように説明して遺族を慰めることがあります。もし、真っ白なお骨を望むのであれば、副葬品(特に色の濃い花や化学製品)を極力減らすことで着色のリスクを下げることができますが、完全にコントロールすることは難しいため、どんな色のお骨であっても、それが故人の生きた証であり、最後の姿であると受け入れ、大切に拾い上げてあげることが供養の第一歩となります。