祖父のお通夜が……

祖父が亡くなりお通夜に行った時、比較し選ぶ専用HPは大阪の家族葬では自分の実家周辺の風習が色々と変わっていて戸惑った事を覚えています。
まず入ってすぐに靴を脱いだ自分を迎え入れてくれるのは祖母や母、叔母など、いわゆる最前列に座る喪主や一親等の皆々様でした。
大阪の各宗派の違いや家族葬の特徴について他のお通夜では最前列に座ったままで、顔見知りが来たら軽く挨拶したり、或いは自分が軽く挨拶に向かうのだと思っていたのですが、自分の田舎の風習では玄関口で出迎えるのが常識なのだとか。
そしてお坊さんと共に入室してきました。
葬儀,故人を偲ぶ家族葬なら大阪フローラルホールが斎場ではなく寺にての通夜で、とくに司会者などはいません。
全てお坊さんが取り仕切り、電報の読み上げなどは一切無し。
お経を上げて説法を解いて終了です。
さて自分は孫にあたりますので、食事を頂き線香番をする訳ですが、それがまた変わっていました。
まず線香を突き立ててはいけません。先端を真ん中に当てそのまま端に寝かせます。いや、燃え尽きるのが早くてなりません。というか、立っていれば残りの長さが一目で分かるのに、寝かされていては結構注意していないとやらかします。実際、何度か燃え尽きてしまいました。許して爺ちゃん。
更にその線香、一本そのままでは駄目。半分の長さに折って使用しなければならないというキツイ縛りが。
見難い上に短いから早い。
目茶苦茶忙しい徹夜となってしまいました。
田舎の為、コンビニなんてものは在る訳も無く、早々に酔い潰れた線香番仲間共を恨めしく思いながら、酒に強かった自分を呪った夜。
自分もつぶれる訳にはいかなくなってしまい、お茶のみで2時から朝まで携帯と線香を交互に見続けた翌朝、仕事の為に葬儀には参列せずに寺を出ました。
思い出深いお通夜でした。