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【お葬式にいくら必要?】想像以上に費用がかかる家族葬の現実

わたしは3年前、母方の祖母を亡くしました。それまで親族の葬儀には小学生の時に一度しか参列したことがなく、大阪で散骨業者を探せるならあまり知識が無かったのですが家族で相談した結果、家族葬で葬儀をあげることにしました。祖母は蓄えがなく、遺産も全く無かったため親戚が急遽集まり、家族葬の費用をどのように負担するか話し合いました。ネットや資料で下調べしたところ、直ぐに選べる大阪の直葬は家族のみで執り行っても最低100万円はかかることが分かり、その後叔父が実際に葬儀のプランナーに相談をしました。するとまず火葬場の予約を取るのに30万円程かかると言われました。実は祖母は玄関先で亡くなって数日後に発見されたため、暫く警察に遺体を安置して頂いていたのですが警察からも出来るだけ出来るだけ大阪でと家族葬を思っても早く火葬場の準備を整えてほしいと言われていました。通常の亡くなり方ではなかったため損傷が激しいこともあり、早急に火葬する必要があったのです。しかし急に火葬場を借りるとなると、かつ家族葬なので親族が集まりやすい場所に限られるためなかなか予約が取れず、近場の火葬場を半日借りるだけでも30万円以上かかるとのことでした。大阪で伝統と格式を重んじる家族葬で親族がみな金欠で借金を抱える自営業の家庭もあったため、まず火葬場の費用だけでも親族内で衝突がありました。結果、叔父が喪主となり火葬場を予約し葬儀のプランを立ててくれたのですが、次に問題となったのが「戒名」の費用でした。祖母の場合、ネットで僧侶の方に戒名をつけてもらうことにしたのですが60万円程かかりました。内容がシンプルな葬儀をと相場は30万円からとあったので、ネットで戒名をつけてもらうこともあり比較的安くなると考えていたのですが、僧侶の方へのお布施があまりにも高額だったため、実際には倍以上の金額になりました。お布施は気持ちの問題と言われがちですが、実際にはかなりの高額を要求されるようです。祖母の場合もまるで軽いお気持ち程度といった感覚で30万円以上は要求されました。安心納得料金の家族葬は城東で親族の誰もが蓄えもなく支払える者がいなかったため、仕方なく母親が支払いを余儀なくされ、母親はかなり考えた結果戒名はつけないと決めました。葬儀代も120万円程かかったので、総合して約150万円程の費用がかかりました。これでも戒名代を含まない家族葬なのでかなり抑えた金額だと思います。しかし実際に家族葬を執り行うにあたって分かったことは、急な葬儀に必要な費用はすぐに用意できる金額ではないことと、なかなか火葬場の予約が取れない現状でした。今では終活で葬儀代の準備を前もってしておくケースが増えましたが、祖母を亡くして初めて知った葬儀の「金銭面の現実」があまりにも厳しく、この葬儀代を巡って親族が激しく争い今は絶縁状態です。やはり自身の葬儀への備えを貯蓄することはもちろん、残った人々が出来るだけ衝突もなく段階的に葬儀をスムーズに行えるように、予め葬儀会社に相談をしておくことも非常に大切なことだと実感しました。